2024.05.27 15:00手を加えない恐さ手を加えない恐さがある。加えたり、付け足したり、やり直したり、しない。わたしが今、水彩を表現の軸にしているのは、そんな、そのままで在る恐さと向き合うのに適しているからでもある。偶然というものは存在しない。この前提で生きているわたしにとって、自由に広がり、混ざり、その位置で留まる色たちの存在一つ一つに意識がある。偶然のようにさえ見える奇跡を疑わず、あるがままに価値を見出す訓練をしている自分がいる。近...
2024.05.01 15:00自由対人関係で完全に自由で在りきることは、わたしにとってはとても難しかった。昔から、基本的に七割ほどは自由で在らせてもらっているけれど、どうしても残りの三割ほどは他人に合わせてしまうわたしが拭いきれない。そして、そんなその残りの三割すら越え、対人関係において完全に自由で在りたいか、といえば、わたし自身、そうでもないようなのである。人といること、人と話すこと、人と関わることは嫌いではない。多分、好き。た...
2022.06.10 15:00贅沢な魂わたしにできることってなんだろう。絵を描くこと、言葉を綴ること、写真を撮ること、の表現すること、そして、ただ存在すること、で、わたしが与えられるものってなんだろう。そんなふうに考えた日だった。考える、問う、この過程が好きだ。なぜなら、考えたら、問うたら、必ずそれらに応える答えはやってくるから。その瞬間、今すぐにやってくることもあれば、時間が経って忘れた頃にやってくることもある。自分のなかにある世界...