愛からはじまる

(2022)Watercolor,530×455mm(F10号)

恋愛とは、恋から始まり、愛を知っていく。

そう言われているけれど、どうだろう。

まあ、一般的にはそういう段階を踏んでいくのかもしれない。

愛。これだけでも尊い感情だけれど。

恋。これもまた尊い感情だ。

恋愛は、する人もいれば、しない人もいる。

恋愛を、したい人もいれば、したくない人もいる。

恋愛が、必要な人もいれば、必要でない人もいる。

本当に、自由。

しなければいけない、ことは、全くない。

してはいけない、ことも。

その上で、恋愛とはなんだろう。

わたしは、真実の恋愛は、愛から始まる恋。と捉えている。

どちらかに特化したような、愛だけ、とか、恋だけ、とかそういうのではない、どちらも持ち合わせた「恋愛」の場合。

愛とはいつだって無条件である。無条件に「この人のすべてを受け入れたい」と思える人に出会ってからが恋愛の始まりである。と。

恋をして、恋の終わりを安易に愛と呼ぶのは、少し違うと思うんだ。

それは、目新しい玩具に興奮して、飽きて興味がなくなったけど、手放すにも手放しづらい、執着と罪悪感、情、を愛と呼んでいるようなものじゃないかな。って。

愛からはじまり、愛の上で恋はつづく。

恋からはじまったと思えるものは、本当はなにも、なにも、最初からはじまってなかったんだと思うんだ。

◇原画/530×455mm

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