衣替え


長い季節からの変わり目を少しでも感じると、

先走って衣替えしたくなってしまう。


まだ寒いのに、春夏ものに入れ替えたり。

まだ暑いのに、秋冬ものに入れ替えたり。


お家でクリーニングするのが好きで、

というよりも、外へクリーニング出すのが面倒で、

というよりも、出しに行くのも気分だから、取りに行くのも気分でいきたい。

けど、期限だとか催促だとか、そういうのが嫌で、出せない。


相当な面倒くさがり。

気分じゃないのに、そうしなければならない、という義務感がしんどくて、その性格ゆえにできないことが本当に多いと思う。

昔はなかなか生きづらかったけど、最近は生きやすくなった。

社会の流れが多方面へ寛容になっていて、絶対的な選択肢以外の選択肢が増えた。

ありがたいよね。

少数でも多数でも、数に関係なく、自分と違う主張や選択であっても、肯定理解まで及ばなくても、個人を尊重する姿勢は失わないよう、いたい。


衣替えをしていて、いつも思う。そして、言われる。

わたし、同じ服を何着ももってる。色違いも。

自分の体型に似合う、合う、好き、と感じるものがあると、安くても高くても、最低二着は買う。


衣類って、どんなに老舗ブランドでも、まったく同じものを売り続けるって、そうない。

それに、時代も時代で、良くも悪くもなんでも回転が早い。

だから、いいなぁ、と思うものができても、すぐ消える。

出やすいし、消えやすい。

だから、気に入ったものはまとめて買う。


もし、わたしが男だったら。

スーツとか、そういうのが好きだろうし、たくさん揃えちゃうんだろうな。

自分が男だったらどんな人生なんだろう。

夢でいいから、覗いてみたいなぁ。

来世とか、そういうがっつり体験じゃなくて。