ありがとう
元旦、父方の伯父が亡くなった。
父の兄。63歳。
思い出してみると、わたしにとっては笑顔のおじしか見たことがなかった。
急に家に行き、茶の間に顔を出すと「おう、美春」と。
いつもそうだった。その言葉。その顔。その温度。
伯父は離婚しているため、喪主はわたしの父。
わたしたちが、伯父の家族。
そうであれたら、と亡くなった今、思う。
わたしは母方の伯父も父方の伯父も大好きだ。
どちらの祖父母も大好きだ。
父方の祖父は、わたしが生まれた年に亡くなってしまって覚えていないけれど、大好きだ。
会う会わないは、わたしはあまり関係ない。
さみしい。
なんだか、すごくさみしい。
でも、いなくなった、死んだ、亡くなった、という表現はやはりしっくりこない。
わたしにはその概念がない。
死んでない、というより。死がない。
受け入れつつも、疑っているところがある。
どうしてそうなのかは分からない。
さみしいのは、とてもよいこと。
さみしくて、嬉しい。
幸せな悲しみ。
ありがとう
ありがとう
ありがとう
大晦日から元旦にかけて、初詣先であがった花火。
冬の雪と共にみる花火は綺麗だった。
枝に積もる雪は、冬の桜と言っていい。
遠くへ行ってしまったと思う人ほど、誰よりも距離が近くなる。
わたしの心の中にいる。
その人はもう、わたし自身なのだから。
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