2024.12.07 15:00love letter俳優の中山美穂さんが亡くなったことを知った。それで、一番先に頭によぎったのが岩井俊二監督の'love letter'だった。わたしはこの映画と、この中山美穂さんが大好きだった。
2024.10.07 15:00ランダム物心ついてから、夢を見なかった日がない。一日もない。熟睡というものをしたことがないのだと思う。なにかしらの夢を見ていて、そしてそれをはっきり覚えている。母は信仰があり、生まれた頃から「夢診断」という本が家にあった。教会から発行されているもので、我が家では馴染みがあった。夢診断以外にも、母は朝と夕、決まった時間に祈願をしていて、わたしも二十代に入る少し前までしなければならない意識が抜けなかった。その...
2024.06.30 15:00五感で六感を抱きしめる内側に何通りもの自分がいるくせに、飽き性のくせに、結局のところ本当に好きなものはほとんど変わらない。のが、わたしだな、と思う。基本的には、化粧品も、服も、香水も、ずっとずっと同じものを使っている。しっくりこなくて次々と変えてしまうものもあるけれど、それはそのジャンルにおいて、これだ、と運命を感じるような本物に出会っていないだけで、出会う前提で彷徨い、探しているのだと思う。同じものを使う理由も情で捨...
2024.04.30 15:00切り取られた一カ月上京したての十八歳の頃だった。わたしは社会にとけ込めず、日本から離れた遠いどこかへ逃げたかった。都内のサロンに勤めたのだけれど、給料はそう高くもない。一人暮らしの家賃、光熱費、食費、すぐに手元のお金は消える。それに、やりくりしたり貯金なんてできる出来た性格でもないため、留学しようにもまずお金がない。わたしは掛け持ちでアルバイトを始めることにした。春に誕生日を迎え、晴れて十九歳となったわたしは、はじ...
2022.09.02 15:00西瓜夏、はじめてスイカのお手伝いに行ってきた。朝の二時間だけ。日頃の運動不足解消にもなっていいし、それ以上に面白そうだから行くことにした。わたしのお手伝いのイメージは、畑で麦わら帽子をかぶり、こまめに麦茶を飲みながら小ぶりのスイカを収穫する。だが実際は倉庫みたいなところが作業場で、ベルトコンベアのようなものがあったりして、早々にイメージしてた世界観が崩れた。勝手にドラマを膨らませ、期待しすぎたわたしに...
2022.07.31 15:00不真面目未満、真面目未満頻繁に高校を休んでいた。もしくは二限目から行ったりお昼を食べてから行ったり、五限が始まる前に帰ったり。 義務教育でもないのだから行きたくないのなら行かなければよかったではないか。そう思う。それでも高校進学を選んだのは、きっと、両親なりの愛を受けとるための一環として必要だったのだろう。わたしの父は町工場を経営している。彼の学歴は中学までだ。当時の時代や風潮から、学歴の有無による向かい風を感...